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プレイ ザ ゲーム        捏造人革連時代

捏造人革連時代      
ハレルヤ+アレルヤ   双子設定

 なぜ彼らは広大な宇宙に放り出されたのか


我々の研究は大きな転換を求められています。
マウスのでの実験でも実証しましたが、
時として創造は10からつくりだすよりも0から生み出したほうが効率がよいこともあるのです。
既に受精卵は細胞分裂を始めています。
DNAレベルからの操作により、今度こそ我々の求めるモノに近づくことができるでしょう。
なるほど。では、今までの研究の産物をどうするつもりだ。
マウスやショウジョウバエのように簡単に処分できるものではないぞ。
仰るとおりです。
しかし彼らはかれらと違って少々の知恵があります。
どういうことだ。
簡単なことですよ。
自分たちの始末は自分たちでしてもらいましょう。
彼らの宙への耐性も見たいですしね。
…………
どこまで持ちこたえるのか、ね。
…………
その実験にはあの双子も入るのか、少々惜しい気もするが。
あれは中々興味深い対象だ。
もちろんですとも。
実験対象に例外は認められません。
それに、もしかすると我々の想像を超える結果がでるかもしれませんよ。
これこそ科学者冥利に尽きるではありませんか。





あるとき俺は気づいた。
奴らにとって俺たちはケースの中に入れられた白いねずみと同じなんだって。



 

電子音が鳴り響いてその扉が開いたとき、
その場にいる誰もが体を強張らせた。

無理も無い。
白い服を纏った奴らがこの箱庭に訪れると碌なことがないからだ。
必ず誰かが、引きずられるようにして別の部屋に連れて行かれる
そして、わけのわからないものを埋め込まれたり、コードをつけたまま
水槽にぶち込まれたりするのだ。
運が悪い奴はそのまま戻ってくることはない。

しかし今日は何かが違った。
奴らはこの部屋にいる全員に外へ出るように命じた。


「やぁ、みんな元気そうだね」
今日は君たちに新しい遊びをしてもらおうと思ってね。
「ゲームだよ、遊ぶのは好きだろう?」


嫌な予感がする。
それは片割れもそうだったようで、

ハレルヤ……
いつものように脅えた声で
片割れは俺を表す記号を唱えた。
その震える手を握り返しながら
俺は蠢く白の集団を見据えた。

 

心配するなよ、お前はおれがまもるから

たとえ呼吸が止まったとしてもこの手を離したりはしない



ハッチを閉めながら奴らはいった。
幸運を祈っているよ、子供たち       生き残ったモノだけが勝者だ。






 

さぁ、ゲームをはじめましょう






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